家族が知りたい“料金の見える化”|入居費用ページで離脱されない作り方
2025/11/14
介護施設を探すご家族が、最も気にしている情報の一つ、それが「料金」です。
しかし、介護施設のホームページでは
費用ページの情報が古い
表現が曖昧
費用の詳細が分かりにくい
追加料金の記載が不足している
PDFだけで説明している
といった「不親切な料金ページ」が少なくありません。
本記事では、介護施設の管理者・経営者が知っておくべき、料金ページのおすすめの作り方を、わかりやすく解説します。
1. なぜ料金ページが重要なのか?利用者家族の本音
近年、家族が施設探しをする際の行動は大きく変化しています。
施設探しの8割以上は「ネット検索」から
比較する施設数は平均6〜8か所
料金・立地・対応可能サービスが最初に比較される
電話・見学前に ほぼ結論が決まっている
つまり、料金ページがわかりにくい=候補から外れる可能性が高いということです。
入居検討者の心理はとてもシンプルです。
毎月いくらかかる?
追加料金は?
他施設と比較できる?
予算内で収まる?
これを瞬時に判断したいというニーズが強いのです。
2. よくある“見にくい料金ページ”の特徴
あなたの施設は当てはまっていませんか?
PDFのみで情報提供している
スマホでは見づらい → 離脱の原因。
月額費用の内訳が不明確
「介護保険自己負担分」など専門用語だけで説明してしまう。
“最低価格のみ”掲載している
結果的に「実際には高い」と誤解され、候補から外されてしまうことも。
追加費用があいまい
費用の書き方が不統一でわかりにくい。
追加費用があいまい
費用の書き方が不統一でわかりにくい。
料金説明ページの更新が止まっている
数年前の価格や制度で公開されているケース。
3. 家族が求めているのは“ひと目で分かる透明性”
料金ページで最も大切なのは「透明性」と「比較のしやすさ」です。
つまり、
どんな項目にいくらかかるか
追加費用は何か
1ヶ月の“総額イメージ”
条件によって変動する項目はどれか
モデルケース
これを丁寧に、分かりやすく提示すること。
これがあるだけで、家族の不安は大幅に軽減されます。
4. 離脱されない料金ページにするには
ここでは、施設のHP制作会社としての視点からおすすめの構成をご紹介します。
まず“結論”を最初に書く(料金の目安)
ページ冒頭に「月額〇〇円〜〇〇円」「初期費用:〇〇円」などをシンプルに掲載。
多くの家族は最初の数秒で候補から外すか判断します。
月額費用の内訳を“表形式”で見せる
サンプル
| 費用項目 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 家賃 | 45,000円 | 居室タイプにより変動 |
| 食費 | 45,000円 | 1日3食・30日計算 |
| 管理費 | 28,000円 | 光熱費・設備維持費を含む |
| 介護保険自己負担分 | 約15,000円〜 | 要介護度により変動 |
スマホで見やすい横スクロール表が理想です。上記の表は、スマホで見ると横スクロールして見ることができます。
変動費(追加料金)は“必ず分けて”掲載
追加費用は家族が最も気にするポイント。
おむつ代:実費(例:1袋〇〇円)
理美容:月1回1,800円
行事費:500円〜
医療連携費:実費
日用品費:実費
など、なるべく明確に表示することがおすすめです。
料金シミュレーション(モデルケース)を作る
こういったモデルケースは、家族が最もよく見る項目です。
ケース①:要介護1・1ヶ月利用の場合
総額約132,000円
ケース②:要介護4・医療処置あり
総額約158,000円
公的補助制度(補足給付など)も丁寧に説明
家族は次のようなキーワードで検索します。
「介護保険 補足給付とは」
「特養 費用 補助」
「老人ホーム 生活保護 受け入れ」
そのため、料金ページに以下のような内容を“簡単に”載せておくとSEO効果期待できます。
補足給付の対象要件
月額費用の目安
必要書類
お住まいの自治体で案内可能、など
5. 良い料金ページを作ることで得られるメリット
透明性の高い料金ページは、“安心して問い合わせできる施設”という印象につながります。
料金に関する質問は介護施設の電話問い合わせで最も多い項目。見やすい料金ページを作ることで電話による問い合わせが減り、職員の負担が軽減されます。
また、表形式やモデルケースをテンプレート化することで毎年の価格改定や制度変更にも対応しやすくなります。
6. まとめ:料金ページは“施設の信頼力”を決める最重要ページ
介護施設は「料金がわかりにくい」と誤解されやすい業界です。
だからこそ、
明確
見える化
比較しやすい
透明性のある
料金ページを作るだけで、競合との差別化になります。